ADMIN TITLE LIST


Recent entries
2007/09/09 (Sun) 風の旅 萩相島灯台

Selected category
All entries of this category were displayed below.



01年、マディラ島へ行ったとき、旅行が催行されるのか中止か最後まで気をもんだ。
03年のトルコも、米軍のイラク進攻直前で催行が危ぶまれた。
今春のパタゴニア行も、11月から6回中止の挙句、半年も待たされて催行にありつけた。
私が参加を希望するツアーはいつも催行と中止との間で揺れ続ける。

実現すれば、人生で最大の旅になる 「シルクロード大走破・54日間の旅」 だが、
まず設定されていた5月出発が流れている。
本来、私の希望する出発は来年なのだが、5月の中止を聞いて、果たして来年のツアーが設定されるのか否かが不安になってきた。急遽、8月出発に前倒しする考えがが浮上して、仮予約を申し込んだ。1週間前だ。

15名限定。最小催行人員10名。
既申し込み者は4名。検討中が4名。私が9番目だった。
主催する西遊旅行の話では、GW明けに催行 or 中止を決定するという。私は、催行に9割の確率を感じていた。
なんといっても、西遊旅行とすれが会社の面子をかけた看板商品だから。

2005年4月25日。私は、この日を忘れない。
夕刻、西遊旅行から電話が入った。
「催行する。参加・不参加の態度をはっきりしてくれ」
来た。西安からイスタンブールの大旅行がついに、来た。

財政担当の家人は、この一週間、かき集めるだけかき集めていた。何年も前からの定期や預金。
私は知らんぷりをしているが、家人は苦労して、せっせと貯めた金のはずだ。 家人いわく、
「貯めたお金は、いつか使うために貯めたんだから、使えば良いじゃない」

「シルクロードを端から端までひとまとめにした旅」 は、私の究極の夢だったけれど、
費やす日数も、費用も、体力も、フツーの人間の私には破格のものになる。

人生で最大の旅。終えたらもぬけの殻になったりして‥‥。
家人の理解と協力に感謝して、出かけよう。

3月7日から19日まで、南米・パタゴニアに行ってきた。
直線で2万キロ。日本から一番遠い場所への旅だった。
これ以上の旅は、もう、私の人生では考えられない、と思っていた。
「人生で最大の旅」 「人生で空前絶後の旅」
パタゴニアへの旅を人に語るとき、よく使った形容詞だ。
距離、日数、旅費、パタゴニアの自然の凄さ、素晴しさ。形容詞に恥じない。
家内には負担を強いたが、行けるときにに行っておいて良かった、と心底思っている。

実は、パタゴニアに出発する直前、旅行社から1枚のパンフが届いた。
「シルクロード大走破」
「敦煌からイスタンブールまで 54日間」

世の中には物好きがいるもんだ。好きにしたら。
私の素朴な感想だった。

そのパンフに、家内が反応した。
私の、シルクロードへの憧憬は家内が熟知している。
私の口癖は、こま切れの旅行はいやだ、行くならシルクロードの端から端まで一続きに旅したい。
そんなこと、できっこないから言ってるんだけど。

パタゴニア旅行の整理が一段落した今日この頃、家内はこともなげに言う。「シルクロード、行ってきたら?」
パタゴニアの時もそうだった。「行ってきたら?」
ちょっと待て、行きたいのは山々だけど、
なんで、そんなに簡単に言うの!?

パタゴニアに行ったばかりジャン。
家業を2ヶ月も空ける。負担は家内にかかる。
旅費だって馬鹿にならない。そんな金、どこにある。
この歳で、この体で、2ヶ月間の自信はないぞ。
そうは言いながら、来年の夏かァ‥‥。私もいい気なもんだ。

状況が一変したのは今日だ。
5月と8月の出発が組まれていて、
5月の催行が中止になった、と家内に伝えたとき。
「じゃ、来年はわからないよ。8月に行っといたら?」

私は即答を避けた。
即答を避けたときの私の後姿を見て、家内は、私の胸中をほぼ正確に見抜いているだろう。

このブログは、来年の旅行に備えて用意したけど、待てよ、待てよ‥‥。



| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2008 葡萄舎だより 「風の旅日記」, All rights reserved.
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ