|
3月7日から19日まで、南米・パタゴニアに行ってきた。 直線で2万キロ。日本から一番遠い場所への旅だった。 これ以上の旅は、もう、私の人生では考えられない、と思っていた。 「人生で最大の旅」 「人生で空前絶後の旅」 パタゴニアへの旅を人に語るとき、よく使った形容詞だ。 距離、日数、旅費、パタゴニアの自然の凄さ、素晴しさ。形容詞に恥じない。 家内には負担を強いたが、行けるときにに行っておいて良かった、と心底思っている。
実は、パタゴニアに出発する直前、旅行社から1枚のパンフが届いた。 「シルクロード大走破」 「敦煌からイスタンブールまで 54日間」
世の中には物好きがいるもんだ。好きにしたら。 私の素朴な感想だった。
そのパンフに、家内が反応した。 私の、シルクロードへの憧憬は家内が熟知している。 私の口癖は、こま切れの旅行はいやだ、行くならシルクロードの端から端まで一続きに旅したい。 そんなこと、できっこないから言ってるんだけど。
パタゴニア旅行の整理が一段落した今日この頃、家内はこともなげに言う。「シルクロード、行ってきたら?」 パタゴニアの時もそうだった。「行ってきたら?」 ちょっと待て、行きたいのは山々だけど、 なんで、そんなに簡単に言うの!?
パタゴニアに行ったばかりジャン。 家業を2ヶ月も空ける。負担は家内にかかる。 旅費だって馬鹿にならない。そんな金、どこにある。 この歳で、この体で、2ヶ月間の自信はないぞ。 そうは言いながら、来年の夏かァ‥‥。私もいい気なもんだ。
状況が一変したのは今日だ。 5月と8月の出発が組まれていて、 5月の催行が中止になった、と家内に伝えたとき。 「じゃ、来年はわからないよ。8月に行っといたら?」
私は即答を避けた。 即答を避けたときの私の後姿を見て、家内は、私の胸中をほぼ正確に見抜いているだろう。
このブログは、来年の旅行に備えて用意したけど、待てよ、待てよ‥‥。
|