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2007/09/09 (Sun) 風の旅 萩相島灯台



神威岬で、積丹出岬で、シャコタン・ブルーは見れなかった。
神威岬の駐車場の売店で、シャコタン・ブルーと名のついたソフトクリームを食べたけど。
利尻島は、いつ降り出してもおかしくない天候だ。
これが北国で、蒼い空と碧い海はないのかァッ‥‥。

利尻と礼文については訪問予定になかったから、灯台に冠する予備知識は、ない。
灯台表から5基の灯台を選び出し、鴛泊港を基点に時計回りに島を一周する。

その前に、フェリーターミナルの宿泊案内所で宿を手配。
3軒ばかり候補が上がったが、
港から少し離れた場所にある旅館は漁師さんの経営だというので、即決する。
旅館「雪国」。

宿は決まったが、先ずは灯台。
港のすぐ脇、ペシ岬の鴛泊灯台に登る。 北海道では珍しい白一色の灯台だ。
明治25年初点だから歴史はある。 昭和に改築されているが貫禄もある。
灯台訪問を一つ終えると安心して、島内周回道路の道筋の旅館に一旦立ち寄った。
挨拶だけして、島内を一周してくると告げる。
島内一周とはいってもわずか50km余りのことだし、利尻島にも車は少ない。
残り4基の灯台を訪問してもわずかな時間で済んでしまう。

この日が4日目。
ひたすら走り続けて、既に30基の灯台を訪問していた。
私としては珍しく、5時には宿に入った。 あとは風呂に入って、食べて、寝るだけ。
宿で聞くと、利尻は観光の島だが、オンシーズンは6〜8月の3ヶ月だけだという。
その期間は宿泊料も高い。 私はオフシーズン価格で泊まっているわけだ。
オフシーズンの宿泊客は仕事がらみの長期滞在客が主体で、
シーズンの境目は、その切り替えに苦労するそうだ。
宿の食事は私だけが別室だった。 きっと、料理が違うのだろう。
半身の毛がにを含めて食べきれないほどの料理が並んで 8,400円は安い。
(完食したけど。朝は半分残した)

宿の前は道路。 波消しブロックがあって、そこからは利尻水道。
打ち寄せる波が次第に高くなって、明日の船旅が心配になる。
砂浜に寄せては引く潮騒の情緒はないが、
ブロックに砕ける波音も規則正しくて、これも潮騒。

窓を雨が叩いているが、見やれば鴛泊の港を隔ててペシ岬。
岬の先端、崖の上には鴛泊燈台の点滅が毎15秒に1回。
灯台ファンにとって、
窓から灯塔が見え、夜には光芒が見れるのは最高の贅沢で至福の極みだ。
打ち寄せる波の音も耳障りではない。
私は、この宿を 「潮彩の宿」 と名づけた。
宿のご亭主に、これから 「潮彩の宿 ・ 雪国」 にしたら? と提案したのだが‥‥。

「潮彩の宿」 から
潮彩の宿・雪国 から



「予定の立たない予定表」の上では、
18日の夕刻までに宗谷岬にたどり着ければ上出来、と思っていた。
ところが、実際に灯台を訪問しながら走ってみると、
17日の朝10時には稚内に着いていた。

それには、北海道の道路事情と交通事情がある。
道路の道幅は広く、まっすぐで、
前を見てもバックミラーを見ても車の陰はない。
車列の後ろにつけて、ゆっくりだな、と思うときが大体70kmだ。

それに加えて下関との時差が45分ある。
北海道の朝4時は、もう明るい。
車で寝れば、朝5時には車を走らせているし、
増毛のホテルでは、朝5時にはフロントに鍵を置いてきた。

更に、好いにつけ悪いにつけ一人旅の特性と亥年生まれの性格が作用する。
複数で旅を続ければ
「温泉に入っていこうか」 「美味いものでも食べていこうか」
の気持ちにもなるだろうが、一人だと何もかもが面倒くさくなる。
あれこれするより、先ず次の目的地へ、だ。
次の目的地へ、の気持ちが高じてくると、前を走るゆっくりの車が邪魔になる。
自慢にならないが、私が追い越した車は数知れない。
しかし、私を追い越した車が4台いるから、上には上がいる。
一発取り消しを喰らわなかったのは、たまたま運がよかったのか。

サロベツ原野の一本道で北緯45度のモニュメントを過ぎた。
海の向こうには、底辺が長い二等辺三角形の利尻島が浮かんでいる。
左前方に見えていた島影は、稚内に近づくと車の真横に来る。
手招きしているみたいだ。

そういえば、親サイトの 「ぎゃるリー」 に
書と画で金子みすゞの世界を創り出してくれている上田香葉さんは同期生だが、
先年、利尻、礼文を訪れて 「よかったわよ〜」 と言ってたっけ。
そういえば、カラオケのお師匠さんに
香西かおりの 「最北航路」 をマスターしたら教えてくれとお願いしたのは私だった。

しかし、当初 「北の潮彩」 の計画に利尻島、礼文島は入っていなかった。
分厚い 「灯台表」 は車に積んでいるが、船の時刻も料金も知らない。
こうなればぶっつけ本番だ。
旅程は1日半も前倒しで進行している。 行け!
かくして、稚内→鴛泊(利尻島) の 「クィーン宗谷」 の船上の人となったのだ。

稚内灯台は背高のっぽで、近くからはカメラに収まらないが、
フェリーからは全貌が望める。 が、今度は遠すぎる。
海は静かだが、薄く霧がかかった状態で眺望はきかない。
端正な利尻富士はかすかに望める。
クィーン宗谷から利尻富士




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