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2007/09/09 (Sun) 風の旅 萩相島灯台



「北の潮彩」 の目的は北海道全周灯台めぐりだが、
この計画が急浮上したときから、もう一つの目的があった。
洞爺湖を望む丘に眠っているという、酒友 ・ K氏の墓参だ。
これから先、北海道を旅行する機会はあっても、その多くはパックツアーだろうから、
洞爺湖を訪れるのはいつの事だか分かりはしない。
私も、もう歳だし、墓参をするなら、
レンタカーで自在に動き回れる今回が <最初で最後?> かも知れない。

当初の計画では、千歳に着いたら石狩河口に向かい、時計回りに海岸線を回る。
旅程の3/4を消化した頃、千歳の近くに戻ってくる。
それから渡島半島をぐるりと回る。 そのとき洞爺に立ち寄ろう。
しかし、行き当たりばったりで予定が立たない私の旅だから、
訪問日時がはっきりしなければ、先方も困るだろう。
そこで、千歳に到着したらその日のうちに訪問する、
という事で最終的に確定したのが今回の全周コースだ。
私がK氏と共に過ごしたのは、伊豆に居た4年間の真ん中の2年だ。
コンピュータ関連の会社を辞め、人間臭さを求めて伊豆に来たK氏は
風変わりな私から見て、風変わりな、飄然とした男だった。
考え方と性格は私と真反対。 年齢だけが同じだった。
二度三度と酒を飲む機会があって、いつしか週に2・3回飲むようになった。
酒量は似ていたけど、何を飲んでも食べても割り勘だった。 見事なほどの割り勘だった。
私よりも遅れて伊豆に来たK氏は、私よりも先に伊豆を去った。
それから10年近く経って、K氏から連絡があった。
「お前が居る下関で結婚式を挙げる。よろしく」
どんな経緯でそうなったのか、いまだに分からない。
下関での私が、最初の4年間、結婚式場の支配人をしていたのを覚えていたのか‥‥。
赤間神宮での結婚式には、私たち親子3人が立ち会った。

洞爺湖へは伊達から入った。
昭和新山を左に眺め、壮瞥から洞爺湖を半周した。
GWを過ぎて夏の観光シーズンまでの端境期だったからなのか、
湖畔の周遊道路は閑散としていて、山の湖の情緒が満喫できた。
景色の変化といえば、角度を変えることによる中の島の山容か。

浮見堂を見下ろす高台にK氏夫人の家があった。
広大な敷地に立派な家だ。 北海道でいう 「広大」 は内地とはスケールが違う。
私は葡萄舎が自慢だが、K氏宅の内装は葡萄舎をはるかに凌ぐ。
お宅で遺影を拝み、更に高台に建つお寺で墓参を済ませた。
年齢を問わず酒友に恵まれた私だが、K氏との2年間は別格だ。
K氏にとって、私はどんな存在だったのだろうか。
今年、七回忌だという。

「北の潮彩」 の大きい目的の一つを果たした。

写真は洞爺湖の朝 K氏がいつも眺めている景色だ。

洞爺湖



















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