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2007/09/09 (Sun) 風の旅 萩相島灯台



落石岬で灯台への道を間違え、湿原地獄にはまり込んで1時間を費やし
その1時間の狂いは、薄暮を過ぎて花咲灯台を訪問することとなった。
灯器に明かりが灯った状態は、
灯台の灯台らしさが実感できて灯台ファンとしてはまたとない機会だが、
灯塔の輪郭を写しに明朝再訪することにした。
どうせ、湯沸岬灯台へ向かう途中の寄り道だ。

天気は好転するどころか、いよいよ雨風ともに強まってきた。
納沙布岬での車中泊はヤバイな、と不安が頭をかすめたが、
車は灯台の近くまで来ている。 民宿らしきもの見当たらない。
とにかく灯台へ。

納沙布岬灯台が耐えて来た風雨氷雪は想像を絶するものだろうが、
この夜の納沙布岬は、部外者にも耐えられる程度の風雨で迎えてくれた。
灯台名と 「北海道灯台発祥の地」 いう2本の標柱の前に車を止めた。
夜目に見る灯塔は白一色で無骨である。
灯台表に記載してある 「等明暗白赤光 明3秒暗3秒」 は意味が分かっていたが
備考覧に記載されている「明弧 105°〜15° 分弧 339°〜15°赤光」 は、
納沙布岬灯台の実物を見て、初めて納得がいくものだ。

実は、明弧、分弧については、
花咲灯台に到着したのが点灯を始めてからだったから、花咲でも見ていた。
明弧は、広い海域を遠くまで照らす光、
分弧は、灯台近くの岩礁を照らす光で、明弧と区別するために赤光などを用いる。
明弧 ・ 分弧は、落石岬灯台でも採用しているが、
落石岬を訪れたときはまだ点灯していなかった。
灯室の窓ガラスに、縦長の赤いセロファン(?)が貼ってあれば分弧だと思っていい。
(この部分の記載は勝手な思い込みで書いています。間違いはご指摘を願います)

北海道で店舗が多いコンビには SEICO MART らしく、
この夜も、そのコンビニで調達した弁当と惣菜が酒の伴だ。
シャンパーニュの代わりにスーパードライ、
ワインは赤も白もコンビニで 1500円のデイリーワイン。
ナイフとフォークはエールフランスの機内食用。 BGMはない。
しかし、目の前には、納沙布岬灯台の点滅と光芒が、ある。
ハイビームにしたヘッドライトに照らされて、白い灯塔が、ある。
一人旅はわびしいが、こんな贅沢な晩餐は、ない。

納沙布岬の朝は、いつまでが夜で、いつからが朝なのか区別がつかない。
荒天で、日の出も拝めないから、勝手に4時を日の出と定めた。
納沙布岬は日本の最東端だ。 日本で一番早く朝を迎える。
灯台は納沙布岬の先端に建つ。
その灯台の入口に車を停めた私は日本の最東端にいる人間だ。
ということは、
私は、日本の陸地で
2007年5月20日の朝を一番最初に迎えた男だ!

生まれて21797日目にして、初めて 「日本で一番」 になった瞬間に
納沙布岬灯台



















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