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萩相島灯台への訪問が実現した事は、密やかな自己満足、人知れず微笑むところだ。 灯台ファンである私のバイブルとも言うべき山谷氏のHP「日本の灯台」 があるが、 それに、萩相島灯台の記述はない。 全国の灯台を行脚なさった山谷氏に、行きもらした灯台の数基はあって当然だ。 ただ、山谷氏未踏の灯台があって、そこを訪れるということは、 駆け出しの灯台ファンとして、小さい声で快哉を叫びたくなる、というものだ。 (なんと、私の器の小さいことよ!)
下関を早朝出発して、秋吉台を越える頃からフロントガラスのワイパーを動かした。 萩の浜崎港は、傘がいらないくらいの小糠雨。 おかげで涼しい。 少ない乗客を乗せて定期船の第1便が出港。 私は第2便に乗る予定を繰り上げていた。 事前に萩市の観光課に問い合わせて、 港から萩相島灯台まで5kmの獣道だ、という返答を得ていたから。 とすれば往復に2時間半は必要だ。 第2便で行って帰ったら見島航路に間に合わない。
汗っかきの私は着替えを4枚用意していた。 でも、今夏一番の涼しさで汗はかかない。 そのうち、心優しい 「相島の女(ひと)」 にお会いし、ご厚意で、 灯台近くまで農業用運搬車で送り迎えしてもらったから、いよいよ汗はかかない。 途中の工事箇所さえなければ、農道伝いに灯台脇まで運搬車の侵入は可能だ。 部分的に舗装もしてある。 萩市観光課は、こんな道でも獣道というのだろうか。 と言う事は、農道を利用して畑仕事をする人たちは獣、か?
萩相島灯台の灯塔は、山口県では珍しい 「かまぼこ型」 だ。 灯塔を輪切りにしたら、前方後円ならぬ、前円後方だ。 北海道では数多く見た型だ。 灯室も付いていて、小さいながら好感の持てる灯台だと思う。 それでなくても寂しい場所に建ってい灯台に、雨雲が余計に寒々しさを増している。
帰路は 「相島の女(ひと)」 が浜(港) まで送ってくれて、1時間の灯台訪問だ。 汗もかかずに済んでありがたかったが、帰りの船を待つ時間をもてあました。 な〜んにもない船着場なのだ。 また、動こうにも雨脚がひどくなってきた。 それでも、相島小中学校まで足を延ばした。 立派な学校だ。 生徒数は少ない。 小学生3名、中学生2名。 中学生は今年3年だから、来年からしばらく中学校は休校になるという。 85世帯、250人の島なら仕方ない、か。 9月9日の日曜日は島民「大」運動会らしい。 「相島の女(ひと)」 が、「また来てね」 と言ったから、 来年は運動会の日に来てみようか。 あ、来年は中学生がいない!
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